クリアクリーナーシュリンプ
2011/08/17
伊豆のダイビングで見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:伊豆海洋公園 おくりだしの入り江
水深:5メートル
撮影日:2007年11月6日
このエビを最初に見つけたときは学名しかついていなくウロカリデラキルトリンカという名前でした。新しく名前はつきましたがなんとセンスのないことか。まあ商業価値のない生物ですから仕方がありませんが、よりによってそのまんまとは。ベンテンコモンエビにそっくりなのですからもうちょっと違った名前でも良かったんではないかと思います。このエビはクリーニングシュリンプのなかでも器用な部類に入るやつで、ウツボに好かれます。岩の隙間の暗いところを好み滅多に表には出てきません。毎年夏から秋にかけて流れてきます。富戸のヨコバマではひとつの亀裂に10くらいいるときもあります。全体的にベンテンコモンエビよりも赤みが少ないのが特徴です。もし赤みが多い個体が出現したらたぶん肉眼ではわからなくなるのではないでしょうか。ウツボや他の魚の上に乗ってクリーニングしているときがベストショットのチャンスです。バックが砂地ですと同化してしまってよく判別できなくなるので注意が必要です。ベンテンコモンエビも大型魚をクリーニングしている姿をよく目撃され写真にも載っていますが、これに近いエビにソリハシコモンエビがいます。こいつはベンテンコモンエビやクリアクリーナーシュリンプよりも極端に赤色が少ないのですぐに判別できます。