イボイソバナガニ
2011/08/17
伊豆のダイビングで見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:伊豆海洋公園 2の根
水深:25メートル
撮影日:1999年6月11日
クモガニ科、甲長2.5センチぐらいまで、甲は細長い円筒形で、甲面は凸凹が著しい。大瀬崎では湾内、外海を問わず周年見られ、水深20メートル前後の、特に砂場から生えているムチヤギに多くついている。最初ムチヤギに漂着したばかりの頃は透明です。その後ムチヤギを食し身体をそのムチヤギの色に合わせ擬態させます。そのため、黄色では黄色、オレンジ色にはオレンジっぽいイボイソバナガニになります。大瀬崎では1985年ごろは10本に1本の割合で見られましたが1993年にもなると数が非常に減りあらかじめ調査しておきデーターを集めておかないと大変になりました。現在では更に減りました。伊豆海洋公園のダイビングポイントでも数が少なく、毎年限られたムチヤギにしかつきません。写真を撮るときこのムチヤギをさわり固定させ撮るダイバーをよく見かけますが、やめてもらいたいです。一応サンゴの仲間ですので触ったところは死にやすく、この痛んだところに海藻の胞子が付き、結局そこに海藻が繁茂してその上にイソギンチャクなどが付き、その後全体全てが死んでしまうことになります。ヤギ自体は結構な生命力を持っていますが、ほおっておくと取り返しがつかない状態になります。こうなる前に生きているところを折って岩の亀裂にでもさしておけば自然と岩にくっつき再生します。