ヨコシマエビ
2011/08/17
伊豆のダイビングで見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:伊豆海洋公園 おくりだしの入り江
水深:4メートル
撮影日:2001年12月1日
ヨコシマエビ科で体長1.5センチまでしかならなくズングリムックリしたエビです。この写真でもわかるように寸詰まりの体形と身体全体に入る黒と白のよこしまが特徴的で、他種と見まちがえることはまずないでしょうね。サンゴ礁域に多いが、温帯域でも稀に見られ伊豆海洋公園のダイビングポイントでは水深5メートル以浅の岩場で小石をひっくり返すと見つかることがありましたが最近では岩場のしたではなく岩の亀裂に隠れていることが多く、比較的簡単に見つけることが出来ます。伊豆海洋公園の海中にある岩の亀裂からは1年を通して真水(20℃)が湧き出しており冬場でもこの近くにいる個体は元気にしています。石の上や亀裂にいるとき他のエビ類のようにすばやく後ずさりして逃げることはなく、悠々と肩を怒らすように身体を揺らすしぐさは興味深くかわいらしくもあります。ヒトデなどの体表をかじりとって食べるといわれています。こいつが岩の亀裂にいるときは大体1尾でいることはなく、3尾くらいが一緒の亀裂に入っています。観察しているとよく喧嘩をするエビでしょっちゅうはさみを使って取っ組み合いの喧嘩をしています。写真はマクロレンズで狙うのがもっとも適しているでしょう。顔のアップや喧嘩している光景を撮ると面白いです。