クマノミと卵
2011/08/11
撮影地 伊豆海洋公園 水深:14m
撮影ポイント 伊豆海洋公園 1の根
伊豆のダイビング、海洋公園で見られる生物!
千葉県以南の温帯の岩礁域から亜熱帯のサンゴ礁域にまで広く分布します。日本でもっとも普通に見られるクマノミ類です。伊豆のダイビングや海洋公園でもよく見られます。あまりに普通に見られるため意外に気がついていない人が多いがクマノミは色彩変異が非常に大きい。一般的なクマノミの体色は背が黒く、顔から腹にかけてオレンジ色で頭、胴体、尾柄に白色の横帯があるタイプですが身体の色は同じでも腹ビレと尻ビレが黄色かったり黒かったりといくつかのパターンがあります。さらに小笠原のタイプは身体にまったくオレンジ色がなく、腹ビレ尻ビレとも黒いし、沖縄でもイボハタゴイソギンチャクと共生するタイプは黒色、ジュズタマイソギンチャクと共生するものは全体が茶色っぽいなど、非常にややっこしいです。沖縄産のオスは尾びれの上下派端が黄色いが、それ以外の地域では尾びれ全体が黄色いです。ちなみにメスは尾びれ全体が乳白色をしています。どうやらクマノミの体色には分布域、共生するイソギンチャク、成長過程などいくつかの要素が複雑に組み合わさっているようです。クマノミの性格は他のクマノミ類に比べるとかなり気が強くダイバーにも積極的に威嚇、攻撃してきます。イソギンチャクへの依存度も多少低いようで、イソギンチャクからかなりはなれて泳いでいるときもあります。共生するイソギンチャクも数種類に及び、富戸や伊豆海洋公園ではサンゴイソギンチャクと共生していることが多いです。伊豆のダイビングで海洋公園の浅い水深で見られるものは体験ダイビングやスノーケルでも見ることが出来ます。
そして伊豆のダイビングや海洋公園で見られるクマノミは季節来遊魚でなくなってすでに何年も経ちます。もちろんスクールでも見ることが出来ます。
大きくなってペアを組むと海洋公園でも年に5回くらいのペースで卵を産んでくれます。
伊豆のダイビングで海洋公園で見られる生みたては写真のように綺麗な色をしていますが、日が経つと黒ずみはじめて1つ1つの卵に目が見え始め卵の中で動く姿が見られるようになります。
とてもかわいいものですよ。
でもダイバーがしつこく写真を撮ったりすると、育児放棄をするばかりではなく、卵をとられると思うのが自分達で食べてしまうので、写真もほどほどにしてもらいたいものです。
ハッチアウトした後は親のいるイソギンチャクには一緒にいられない(いさせてくれない)のでどこかに行ってしまいます。
ハッチアウトは運がよければ日中でも見ることが出来ます。
いつの日か卵から出てくるクマノミの写真を撮ってみたいものです。
伊豆のダイビングで海洋公園にいるクマノミは一度ペアを組んだらよほどのことが無い限り翌年も卵を産み続けますが、大体8年間生み続けると疲労の為か♀はダウンしてしまいます。