コブダイ(yg)
2011/08/11
伊豆のダイビング、海洋公園で見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:伊豆海洋公園 ゴロタ 1の根手前
水深:8メートル
撮影日:2000年9月15日
本種は稚魚期から未成魚期にかけて、体側中央に1本の白色縦帯と背鰭、尾びれなどに黒斑を持ちますが、このことを初めて明らかにしたのはジョルダンとスナイダーです。彼らは1902年、アメリカ国立博物館議事録誌上に発表した論文の中で、全長56センチの稚魚を示すと共に成長に伴う体色や形態の変化について記述しています。1962年東京水産大学研究報告誌上に発表した論文で、白色縦帯をもつステージとしては最小と思われる個体を報告しました。この個体は体側の白色帯の黒斑のほか、体側の背側に不明瞭な暗色横帯が3本あることがそれまで知られていたより大きなステージのものとは違っていることを見つけました。ここに映っている写真は全長4センチのものです。この写真は伊豆でのダイビング、海洋公園で撮りました。これより小さいサイズのものは前文に書いたように模様がだいぶ違っています。全長20ミリー25ミリー31ミリこのサイズごとに模様が変化しています。その経過は伊豆のダイビングポイント海洋公園でじっくり観察することが出来ます。そして30センチくらいになると大幅に色の変化がおこります。30センチくらいの個体も伊豆海洋公園では多く見かけることは出来ます。浅い水深にいるやつは体験ダイビングで見ることも可能です。このコブダイですが幼魚は富戸のダイビングでも見れますが、成魚は見たことがありません。富戸のダイビングではせいぜい若魚までです。伊豆海洋公園では幼魚から若魚、成魚までいろいろなサイズを確認出来ています。大人になるとそこまで変わらなくてもいいんじゃないというくらい変化する魚です。