アントクメ
2011/08/18
伊豆のダイビングで見られる海藻
撮影地:伊豆海洋公園 撮影ポイント:ゴロタ
水深:10メートル
撮影日:2009年1月15日
この海藻はIOP、富戸、八幡野などには多く生えています。春先になると芽が出始めます。大きくなると根元は網目状にはりめぐされ、小さな生物達の絶好な隠れ家となります。芽が出たてのころは非常に美味しいらしくしゃぶしゃぶにすると美味しいそうです。大きくなるにつれやわらかさはなくなりしわがより硬くなってきます。と同時に動物性のコケムシなどが付き始めます。よくIOPでは砂地にあるアントクメに生まれたてのダンゴウオがくっつきます。そこである程度大きくなるとエツキイワノカワという海藻に移動します。砂地にある石はそれほど大きくないためと、まだ根が這っていない為、むやみやたらにいじるとはがれてしまい、ダンゴウオごと飛ばされていってしまいます。またこの海藻はアワビやサザエの大切なえさでもあります。近年海藻が年々減りつつあります。原因は確実にはわかっていません。でも西伊豆に比べたらまだまだ東伊豆には海藻が繁茂しています。私は思うにこれは界面活性剤が問題の元だと思います。西伊豆では生活排水はU字管を通り川に垂れ流されています。東伊豆はこれに対して浸透升といわれるものを各個人の家の庭に作りここに生活排水は流します。このため界面活性剤の元である洗剤は地中にろ過され海に染み出てきます。海藻を守らないと海は死んでしまいます。お金がかかるのは承知ですが、早めに下水道管理をしてもらいたいものです。