レンテンヤッコ
2011/08/18
伊豆のダイビングでみられる見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:2の根
水深:25メートル
撮影日:1999年1月10日
IOPでこの魚がいる所は2の根、ブリマチの根、サンカクの根、めがね岩などで確認出来ます。何故か1の根周辺ではあまり見たことはありません。また富戸のビーチポイントでも見たことはありません。実はこの魚2000年6月に慶良間諸島安室島東方沖にある平瀬の水深32ー35メートルの地点で確認されました。(キンチャクダイ科アブラヤッコ属のレンテンヤッコ)本種は南西諸島を除く南日本の沿岸から伊豆・小笠原諸島にかけて分布しておりこれら分布域の中では四国の沿岸や小笠原諸島で個体数が多いそうです。ところが分布域の外側での記録は特異的で、小笠原諸島のはるか東方に位置するミッドウェー諸島からの報告(出現頻度は稀とされる)はありますが地理的に近いマリアナ諸島などミクロネシアからの分布記録はありません。今回の慶良間諸島での撮影記録は琉球列島からの本種の初記録となりますが、同地での再生産の可能性は低く、海流による偶発的な分散の結果と見られたようです。この魚は海水魚屋さんでも売っていて20年位前は結構人気があり、幼魚は1尾¥45,000位していました。私には高嶺の花で買うことはもちろん出来ませんでしたのでお店に行ってみるだけでした。大人になるとオスは青みを増し、メスとは明らかに違って見えます。泳いでいる姿をカメラに収めるのは難しく、一定の距離を保ったまま逃げられます。岩の中に隠れることが多いのでこのとき待ち伏せしてワンチャンスにかけるのがもっとも確実に撮れる方法だと思います。