ホオジロゴマウミヘビ
2011/08/17
伊豆のダイビングで見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園 砂地
水深:19メートル
IOPでは水深20メートル前後のリップルマークのある流動性の高い砂質の海底で毎年見られます。個体数は少なく、個体間の間隔はかなり広いです。砂の中から僅かに顔を出し、口を小刻みかつ連続的に開閉させる特異な行動をとりますが、これは潮にのって流れてくるプランクトン動物を捕食しているためかと思われます。稀に2個体が向き合って同様な行動を取るときがありますが、これはペアになって求愛しているのではないかと思われます。このとき両者の距離はかなり接近し砂から身体を多く出していることが多いです。また時々すぐそばにコウベダルマカレイやトラギス、サビハゼがいるときがあります。まるで何か会話をしているような感じを受けます。この被写体を撮るには光量の多いライトで照らしゆっくり近づくとかなり接近できますので、想像以上にアップの写真を撮ることが出来ます。この魚は砂の中にどのように入っているのか興味がわき、引っ込んだところを掘ってみましたがもぬけのからでした。あるときよく見ると垂直に潜るわけではなく砂面と水平に動いて移動していることが観察できました。これではその場を掘ってもいないはずですね。砂の中に潜った後砂が動くのでどこに行ったかは見ていれば判ります。