ハコフグ
2011/08/17
伊豆のダイビングで見られる生物 ハコフグ
撮影地:伊豆海洋公園
水深:6メートル
撮影ポイント:ゴロタ
撮影日:2008年9月10日
ハコフグ属魚類はフグ目に属し、名前が示すように身体は硬い骨板でできた甲らに囲まれています。多くの種がインド・太平洋の熱帯のサンゴ礁に生息し、一部の種は温帯の岩礁域にも現れます。日本にはハコフグ、ミナミハコフグ、クロハコフグ、テングハコフグの4種が分布します。このうちクロハコフグとテングハコフグを区別するのは簡単ですが、ハコフグとミナミハコフグが実は曲者です。特に1センチくらいの幼魚のときはどっちがどっちだか区別がつかないくらいです。こんなときミナミハコフグの幼魚にしておくとダイビングのゲストの方は非常に喜び写真を取り捲ります。時期によって明らかにハコフグの幼魚でしょという時でも多くのガイドの方はミナミハコフグの幼魚として扱っている光景を目にします。さらに沖縄のハコフグと本州のハコフグでは体色が違っています。本州のハコフグでは尾柄が褐色で、身体をつつむ骨板の一つ一つに1個づつ大きな青あるいは白っぽい点があります。石垣島のハコフグでは尾柄が黄色で骨板に白色点はありますが、大きさがかなり小さく、白色点の周りを小さい黒点が取り囲んでいます。このように両種の成魚は尾柄の色や骨板上の点の大きさや色の相違によって区別することが出来ます。南の島では体験ダイビングやスノーケリング、ダイビングスクールでも見れると思います。