ムカデミノウミウシ(yg)
2011/08/17
伊豆のダイビングで見られる生物
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:伊豆海洋公園 おくりだしの入り江
水深:5メートル
撮影日:2000年2月3日
最大体長100ミリくらいになります。インド洋及び太平洋の温帯から熱帯域にかけて生息します。その名の示すとおりムカデのように細長いです。でもムカデというにはちょっとかわいそうな名前の気がします。もっと何か良い名前が無かったのでしょうかね。こいつは伊豆海洋公園のダイビングポイントに冬から春先になると大量に出てきます。2月なんて、もうあちらこちらにいます。体色は変異があり、同一地域内でも青が濃かったり、黄味がかっていたりしています。このような色彩変異がなぜ発生するのか適応的な意味も含めてまだ判っていないそうです。しかし、頭触手に体色より濃い3本の環状の斑紋がはいり、触覚との間に黄白色のU字班を持つ点では最初に書いた色彩変異や地域に限らず共通しています。餌は岩礁に寄生する小型のヒドロ虫類を食べるが、その光景を押さえるのはかなり難しいようです。本種は身体の組織中に共生藻を宿してもいます。このウミウシを撮影するのは簡単です。水深も浅くそれほど動き回らないので初心者のカメラ練習にはうってつけだと思います。なた産卵シーンを捉えてみるのも良いのではないでしょうか。