ニセボロカサゴ
2011/08/11
伊豆のダイビングで見られる生物 ニセボロカサゴ
撮影地:伊豆海洋公園
撮影ポイント:ブリマチの根
水深:45メートル
撮影日:1998年10月7日
1989年3月18日、西伊豆大瀬崎の柵下の水深15メートル付近の砂底でボロカサゴ属の稀種、ニセボロカサゴが大塚幸彦氏により発見・撮影されました。この個体は身体が赤っぽいことや眼から前下方へ向かう白い帯があることから、伊豆海洋公園通信第2巻第3号で紹介したナミダカサゴに似ていますが、下顎に皮弁があること(ナミダカサゴにはありません。)、胸鰭鰭条の最上部を除く上部6本(右側では5本)が分枝すること(写真より計数、ナミダカサゴでは2?3本が分枝する)などの特徴により区別できます。本種はこれまで紀伊半島とハワイだけから知られていたが、今回の発見により伊豆半島が新たな分布地として付け加えられました。又また、本種は水深60?110メートルの岩礁域に生息するとされていたが、比較的浅い砂底にも出現することが確認されました。IOPで見たときはそこそこ深く、最初ナミダカサゴかと思い撮りました。でも違っていました。それでもそのあとこいつを見つけることは出来ずもうちょっとデーターに取っておくべきだったと後悔したものです。この頃はまだ一眼レフカメラが全盛期だった為、何枚か撮ったのですが今ではネガがどこに行ってしまったかわかりません。